2月14日 令和2年度 アートマネジメント講座 報告会
2021年02月19日活動報告
2021年2月14日 日曜日。12月の受講生による企画を実施してから何度もリモートでの話し合いを重ね、ついに講座の最終日でもある報告会の日を迎えました。
報告会には9月に実施した「対話型鑑賞」もご担当いただいた岡崎 大輔さんに講師としてお越しいただきました。
まず、目的を明確にし、アイデアを出し合い、集約して、施設の協力を得て実施の形となるまでの「企画について」発表しました。ここでは特に、企画にとって大切な「言語化」がとても難しい課題であったことが伝えられました。協力施設に企画の説明をしたとき、施設にとって大切にしていることと企画内容に齟齬があると受け取られかねないとの指摘があり、企画書を見直すこととなりました。的確な言葉で伝え協力を得ようとするにも、チームで共通認識を持とうとするにも、言語化の大切さ、難しさを感じ、それぞれがこれからも向き合う課題となったようです。
続いて、「準備について」では、企画実施までの準備と役割分担について発表しました。今回のチームはリーダーを決めずに全員でフォローし合う形を選択しました。それぞれの得意を活かして広報、会計?プラン作成、参加者対応?進行、ゲスト対応と役割を決め、参加できない受講生はSNSで情報を共有しサポートしました。リーダーを決めなかったことにより、決定や進行管理の難しさはあったものの、フォローし合い各自の役割を発揮することはできたようです。
次に、受講生企画「みんながアーティスト!クリスマスアートフェスタ」当日に起こったこと、「本番について」を報告しました。この「本番について」の発表では、当日の様子が伝わるように動画を準備していました。ガムランの音が流れ、みんなでアートを楽しむ映像が流れると、当日、その場の空気感や楽しさがよく伝わりました。好きな3色を発表するアイスブレイク、演奏と創作を行い、最後にいっしょに発表した様子とともに、参加した男の子がサンタクロース姿のボランティアに「サンタさんに音楽をプレゼントする」と呼び寄せて演奏を聴かせた温かいエピソードも伝えられました。
続いて、企画終了後に参加者と協力スタッフを対象に実施した「アンケート結果」を発表。参加者用、関係者用、それぞれのアンケート作成のポイントと回答結果をグラフで示しました。イベント全体の満足度は高かったものの、時間が足りなかった、交流は難しかったとの声もあったこと、また今後に繋げるための提案があったこと、その内容についても述べました。
最後に、実践演習を通しての成果や気づきをまとめた「総括」を発表しました。今回、アンケート結果では参加者の満足度は高かったものの、「障がいの有無に関わらない子どもたちの交流」という目的がコロナ禍という状況もあって実現できなかったこともあり、受講生の目標達成度は低いと感じたようです。成果とともに、至らなかったこと、難しかったことも挙げられ、反省点も学びに繋がるように、チームで動く際のフォローアップのルール決めや言語化の重要性など、今後に向けての改善点も述べました。
発表後、岡崎さんはコロナ禍という不測の事態の中の限られた時間で、企画を実現したことを讃えた上で、協力施設との話し合いや目的についていくつか質問をしました。受講生はしっかり振り返りをして報告会に挑んだだけに、明確に返答していました。岡崎さんからは、参加者を楽しませる手段を選ぶとき、目的がすり替わってしまうことが多々ある中で、協力施設の要望と自分たちが叶えたいことに折り合いをつけて、目的を見失うことなく実現できたことを確かめ、今後も目的を明確にして取り組むように助言しました。
メンターからは講座で気づき、今後に活かす「自分の役割」について問い掛けがあり、受講生はそれぞれの仕事やライフワークで自分がすべきこと、やりたいことを言葉にしました。サポーターからは、接触できないコロナ禍で交流をするという難題に挑んだ受講生に、今後もできなかったことにチャレンジして、もっともっと学びを深めてもらいたいという思いが伝えられました。本学美術館部門の学生委員として関わった学生は、互いに思いやりをもって話し合いを重ねていく様子に多くを学ばせてもらったと伝えました。岡崎先生からは「チームで活動する中、不満に思ったり、大変に思えたりすることは誰にもあるが、そう感じる部分は自分の価値観がわかる部分、できることを拡張していく上で理解し、意識していくべき部分。自分自身の多様性を認め、感情面を受け入れ、技術も身につけることが、これからの可能性をさらに拡げていく」と伝えられました。
最後に事業責任者の豊貞より総評が述べられた後、一人ひとりに修了証が手渡され、大変な状況の中で参加し、大いに学んで、企画を実現してくれた受講生へ感謝が伝えられました。
様々な制限がある中での開講となりましたが、その中で工夫し、ともに学び合った受講生の今後が楽しみになる素晴らしい報告会となりました。
報告会には9月に実施した「対話型鑑賞」もご担当いただいた岡崎 大輔さんに講師としてお越しいただきました。
まず、目的を明確にし、アイデアを出し合い、集約して、施設の協力を得て実施の形となるまでの「企画について」発表しました。ここでは特に、企画にとって大切な「言語化」がとても難しい課題であったことが伝えられました。協力施設に企画の説明をしたとき、施設にとって大切にしていることと企画内容に齟齬があると受け取られかねないとの指摘があり、企画書を見直すこととなりました。的確な言葉で伝え協力を得ようとするにも、チームで共通認識を持とうとするにも、言語化の大切さ、難しさを感じ、それぞれがこれからも向き合う課題となったようです。
続いて、「準備について」では、企画実施までの準備と役割分担について発表しました。今回のチームはリーダーを決めずに全員でフォローし合う形を選択しました。それぞれの得意を活かして広報、会計?プラン作成、参加者対応?進行、ゲスト対応と役割を決め、参加できない受講生はSNSで情報を共有しサポートしました。リーダーを決めなかったことにより、決定や進行管理の難しさはあったものの、フォローし合い各自の役割を発揮することはできたようです。
次に、受講生企画「みんながアーティスト!クリスマスアートフェスタ」当日に起こったこと、「本番について」を報告しました。この「本番について」の発表では、当日の様子が伝わるように動画を準備していました。ガムランの音が流れ、みんなでアートを楽しむ映像が流れると、当日、その場の空気感や楽しさがよく伝わりました。好きな3色を発表するアイスブレイク、演奏と創作を行い、最後にいっしょに発表した様子とともに、参加した男の子がサンタクロース姿のボランティアに「サンタさんに音楽をプレゼントする」と呼び寄せて演奏を聴かせた温かいエピソードも伝えられました。
続いて、企画終了後に参加者と協力スタッフを対象に実施した「アンケート結果」を発表。参加者用、関係者用、それぞれのアンケート作成のポイントと回答結果をグラフで示しました。イベント全体の満足度は高かったものの、時間が足りなかった、交流は難しかったとの声もあったこと、また今後に繋げるための提案があったこと、その内容についても述べました。
最後に、実践演習を通しての成果や気づきをまとめた「総括」を発表しました。今回、アンケート結果では参加者の満足度は高かったものの、「障がいの有無に関わらない子どもたちの交流」という目的がコロナ禍という状況もあって実現できなかったこともあり、受講生の目標達成度は低いと感じたようです。成果とともに、至らなかったこと、難しかったことも挙げられ、反省点も学びに繋がるように、チームで動く際のフォローアップのルール決めや言語化の重要性など、今後に向けての改善点も述べました。
発表後、岡崎さんはコロナ禍という不測の事態の中の限られた時間で、企画を実現したことを讃えた上で、協力施設との話し合いや目的についていくつか質問をしました。受講生はしっかり振り返りをして報告会に挑んだだけに、明確に返答していました。岡崎さんからは、参加者を楽しませる手段を選ぶとき、目的がすり替わってしまうことが多々ある中で、協力施設の要望と自分たちが叶えたいことに折り合いをつけて、目的を見失うことなく実現できたことを確かめ、今後も目的を明確にして取り組むように助言しました。
メンターからは講座で気づき、今後に活かす「自分の役割」について問い掛けがあり、受講生はそれぞれの仕事やライフワークで自分がすべきこと、やりたいことを言葉にしました。サポーターからは、接触できないコロナ禍で交流をするという難題に挑んだ受講生に、今後もできなかったことにチャレンジして、もっともっと学びを深めてもらいたいという思いが伝えられました。本学美術館部門の学生委員として関わった学生は、互いに思いやりをもって話し合いを重ねていく様子に多くを学ばせてもらったと伝えました。岡崎先生からは「チームで活動する中、不満に思ったり、大変に思えたりすることは誰にもあるが、そう感じる部分は自分の価値観がわかる部分、できることを拡張していく上で理解し、意識していくべき部分。自分自身の多様性を認め、感情面を受け入れ、技術も身につけることが、これからの可能性をさらに拡げていく」と伝えられました。
最後に事業責任者の豊貞より総評が述べられた後、一人ひとりに修了証が手渡され、大変な状況の中で参加し、大いに学んで、企画を実現してくれた受講生へ感謝が伝えられました。
様々な制限がある中での開講となりましたが、その中で工夫し、ともに学び合った受講生の今後が楽しみになる素晴らしい報告会となりました。